「痩せる」以外の選択肢を女性に伝えたい。Healthy Body Gym 高橋瑠伊のトレーナー論

今回は沖縄県にある「Healthy Body Gym」を運営する高橋瑠伊さんにインタビュー。細くなるよりもバランスよく筋肉をつけてスタイルの良い体作りを得意とするトレーナーです。自分の体型にコンプレックスを持っていた過去や、大学時代に行った幸福度の研究を機にフィットネス業界へ飛び込んだ高橋さんがパーソナルトレーナーとして大切にしていること・伝えたいことを伺いました。

今回インタビューしたトレーナー

高橋 瑠伊
高橋 瑠伊

数字にとらわれないヘルシーなマインドを保つ方法をお伝えするボディメイクトレーナー。相対的なバランスを整えることを重要視したボディメイクとダイエットで女性の悩みを解決しています。流行りに流されない、BIG3推奨トレーナーです。

1分サマリー

※この記事は、2021年03月時点の情報です。当時の状況と異なる部分がある可能性がある点、ご留意ください。

幸福度を高め、健康な社会を作るためトレーナーに

幸福度の研究から見えた答え

大学時代、環境情報学部にて幸福度の研究をしていました。
「日本はこんなにも物質的に豊かなのに、なんで幸福度が低いんだろう?」と疑問に思っていたんです。

貧しい国では「水が飲める」「家族がいる」という当たり前のことにも幸福を感じやすいですが、日本は豊かな環境だからこそ、幸せを感じにくくなっていると思いました。
研究を進めていく中で、幸福度が低い理由は「体型評価(自分の体型へのイメージ)」が1つの理由だという結論に至りました。

その体型評価への課題を解決すべく、フィットネス業界に飛び込みました。

体型へのコンプレックス

3歳から空手とクラシックバレエという相反する習い事をしていました。



空手は格闘技なので体が大きいほど有利、クラシックバレエは華奢であるほど美しく見える世界なんです。
そんな中でも体格に恵まれていた私は、1人だけバレエの衣装の生地が違っていたり、ガタイがいいから「太っている」とは言われないけど幼少期から「ゴツい」という印象を持たれていたことにコンプレックスを持っていました。

幼少期から可愛くなりたいし、華奢になりたいと思っていたのですが、大学時代に海外留学生(女性)の方から「他の日本人の方と違ってしっかりと筋肉もついていて、すごくセクシーな体だね」と言われたことをキッカケにそういう世界があると知りました。
そのお陰でこの体は「自分の強みだ」ということに大学生のときにやっと気づけました。

弱みが強みになった瞬間です。

過去の私と同じような悩みを持っている人は多いし、単に細ければいいと思っている人たちがまだまだ多いからこそ、こういう選択もあることを体現していきたいです。

「痩せろ」ではなく「筋トレしろ」と言ってくれた夫

現在、現役アメフト選手兼ストレングストレーナーとして活動する夫と大学時代に出会ったことをキッカケに本格的なトレーニングを始めました。



私は幼少期から大学生まで空手を続けていて、ゴツい体型にコンプレックスを持っていた私に対して夫は「痩せろ」ではなく「筋トレしろ」と言ってくれたことが凄く嬉しかったです。

お客様の中には、パートナーから体型について指摘されたことをキッカケにご来店される方もいます。
でも、ありのままの状態が好きだから一緒にいると思うし、女性の体型を指摘するのであれば一方的に言うのではなく、一緒にトレーニングに励んでほしいというのが女性の本心だということを世の男性にも知ってほしいです!

自分が思う「健康」を伝えるため独立を決意

沖縄で独立するまでにフィットネスクラブとパーソナルトレーニングジムの2社を経験しました。

フィットネスクラブでは、インストラクター兼スタッフとして働いていました。
フィットネスクラブはトレーニングする環境提供はできるのですが、お客様に対して最低限のことしか教えられません
「これ以上深いことはパーソナルトレーニングで聞いてくださいね」のような案内を当時はしていました。
特にトレーニング初心者の方だとジムで何をして良いのかわからないから、ランニングマシンばかり使っている女性の方が多くて、フォローしきれない感じがもどかしかったですね。

当時はスタッフ業務もしながら「美尻」をテーマにスタジオレッスンを開発していて、プログラムのインストラクターもやっていました。
どんな体型の人もお尻は丸くしたいし、このレッスンをキッカケに「トレーニングに興味を持ってほしい」そんな想いで行っていました。
今でも当時のメニュー記録が残っています(笑)



その後、結婚を機に長野県に移住して、ダイエット専門のパーソナルジムに転職しました。
パーソナルトレーナーとして活動を開始しましたが、お客様が数字ばかり追っている現状に「これがダイエットジムというものなのか」と衝撃を受けたのをよく覚えています。
体重は変わっていなくても、見た目は引き締まっているのに、お客様は「体重は100gしか減ってない」「体重は変わっていない」と悲しそうな表情を見せていました。
目標の数字を追うことに固執するあまり、心を病まれている方も沢山いました。

私からすれば、体重が減っても見た目が変わらないより、体重が減っていなくても見た目が変わっている方が良いと思うんです。

お客様がそういった考えをもつ原因は、ジムのダイエットに対する価値観にありました。
指導するトレーナーが痩せること・体重に固執していたから、お客様も数字に執着していたのだと思います。
また、当時の上司から「あなたはダイエットジムとしては、体重は多すぎるから痩せなさい」「痩せないと減給です」と言われ、社内の評価システムにも疑問を持っていました。

このまま息がしにくい場所にいるよりも、自分らしく、自分がハッピーでいられる環境に身をおいて活動するため独立を決意しました

人々を幸せにするため沖縄にジムをオープン

沖縄を選んだ理由は2つあります。



1つは沖縄が好きだからです。
年に2回は沖縄に行くほど好きで「いつか住みたい」と思ってました。

2つ目は「自分が幸せじゃないと人を幸せにできない」と思ったからです。

すごい幸せじゃなさそうな人から「幸せになってください」と言われても「あなたに言われたくない」と思ってしまうじゃないですか。
私はお客様を幸せにしたくてこの仕事をしているので、自分がハッピーであることは大前提だと思うんです。
だったら自分が1番幸せでいられる環境に身を置きたいと思いました。

沖縄に来てから価値観の違いにも驚きますね。
ご来店いただく女性の方は「痩せたい」よりも「筋肉つけたい」という方は多いです。
ファッションも都心部だと体型をカバーする服装の方が多い印象ですが、沖縄の女の子ははちょっとふっくらしていてもお腹を出すファッションしたり、スキニーのパンツにTシャツのような服装の人が多いです。
思考や価値観、美に対する意識が海外気質なところもあるので自分には合っていると感じています!

「前より自分のことがすきになれた」その一言が嬉しい

パーソナルトレーナーとして活動していて1番嬉しいのは、お客様が自分自身を好きになってくれることです。
入会当初はうつむいたまま「私なんか・・・」と自信がない様子でも、私とのトレーニングを通して「前より自分のことが好きになれました」と言ってもらえたときはトレーナーをやっていて良かったと思えます!

SNSやメディアの影響で細いスタイルを目指している女性の方は本当に多いです。
「こういう人みたいなスタイルになりたいけど、私は足が太いから・・・」のような他人と比較をして決めている方をよく見かけます。
私は他人と比較するのではなく、過去の自分と比較することが重要だと思っています。

トレーニングで体が変わり、自分にベクトルが向くようになって
「前よりファッション楽しめるようになりました」
「昔より◯◯できるようになりました」
のような一言がもらえたら凄く嬉しいです。

運動経験0の方がジムに行ってトレーニングを始めた

運動経験0・部活で運動もしなていなかったお客様が2〜3ヶ月パーソナルトレーニングを一緒に行ったあとに、自ら進んでジムでトレーニングするようになったことを知った時も嬉しかったですね。

勝手に自分から進んでトレーニングできる人よりも、運動経験が無い方、運動から離れた方、体力に自信が無い方に対して、0から1を作るための+αを与えたいです。
パーソナルトレーニングを通して、トレーニングがライフスタイルの一部になる・定着したときが私にとって1つのゴールだと思っています。

「あなたのために」目的と体型にあわせてカスタマイズ!

カスタマイズ性のあるメニュー

目的や姿勢、体型にあわせたメニュー作りを心がけています。
トレーニングはメニューの組み方1つで体の変わり方にも大きな違いがでます
近年、マニュアル化された指導しかできないジムも増えていて、ダイエットを終えたら足がゴツくなっている人もいます。
また、トレーナー自身の成功事例をお客様に当てはめてしまうパターンもよく目にします。
しかし、その方法は全てのお客様には当てはまらないので、お客様の目的と体型・体力レベルにあわせてメニューを組んでいます。

体の歪みをとる



トレーニングにおいて、体全身の力を均等に発揮できるようにするには、体の歪みを取り除いてからトレーニングをすることが重要です。
スクワットをするとき、太もも前側が疲れやすい方であれば足の付根の筋肉が固まっているのでコンディショニングとして太もも前側のストレッチや改善するためのトレーニングを行ってから実施しています。
太もも前側の余計な固さを取り除くことで、本来効かせたい部位に刺激を与えられるようになります。

高橋瑠伊さんが運営するヘルシーボディージムの魅力

女性らしい健康な体作りをフルサポート!

ジムの名前の通り「ヘルシーなボディ」を目指してほしいです。
短期間のダイエットは体重、体脂肪だけではなく、筋肉も減りやすいため返って太りやすい体になってしまう可能性が高いです。
他にも、女性は痩せすぎによって無月経になったり、妊娠しにくくなってしまうリスクもあります。
そのためヘルシーボディジムでは「2ヶ月で◯kg落ちました」のような宣伝はしません。
どの範囲までならリバウンドしない、健康的なボディメイクができるのか、女性の悩みや問題を加味したうえで、正直に伝えています
また、ボディメイク・トレーニングの定着に重きをおいているので、ご来店頂いたお客様がジムを卒業しても、1年後にトレーニングを続けられているのか、アフタフォローにも力を入れています。

フィットネスジムにもある同じ器具をつかって自立を促す



当ジムはバーベル・ダンベル・パワーラックとシンプルな器具を使用しています。
理由は、お客様が別のジムに行ったときでもトレーニングができるようにするためです。
パーソナルジムにしかない器具を使うと、フィットネスジムに行ったときに何をやればいいのかわからなくなってしまいます。
フリーウェイトエリアにある同じ器具を使用することで、お客様の自立を促しています
1つ変わり種としては、「グルーツビルダー」というお尻のトレーニング効果が高い器具を導入していますね!

卒業後も通い続けやすい!グループレッスンも実施中!

筋トレ経験も無い方がいきなりフィットネスジムに行くだけでもハードルが高いと思うんです。
そんな運動から遠ざかっていた方を救いたくて、習い事感覚で通えるグループレッスンも実施しています!
パーソナルトレーニング卒業した方も通い続けやすいし、1人で続けられないけど皆とならできる方にとっても運動するための救済になると思って始めました。

自分の体重も正直に伝える!数字が全てではない

ご来店いただいた方には自分の体重も正直に伝えています。
その理由は、体重が全てではないことをお伝えするためです。
ほとんどの方の予想よりも体重が多いのでよく驚かれます(笑)

日本ではメディアの影響で「細くて引き締まった体=美しい」という考えが浸透していますが、体脂肪率が極端に低くても健康なのか?何が健康かわからない世の中になっていると思うんです。
女性ですと、全体的に細くてお尻だけプリっとしている体を目指す方が多いと思いますが、私は全体的にゴツい体型を目指しています!

昔はゴツい体型がコンプレックスでしたが、筋肉をつけてバランスがいい体になることでスタイルがよく見えることを伝えられるトレーナーでいたいです。

私自身も自分の体を気に入っているし、お客様が私の体を見て「筋肉ってすごい大事なんだ」ということを外見だけも伝えられることと、体重は大きな武器だと思っています。

ヘルシーなボディを広めるコンテンツをつくりたい

痩せる以外の選択肢を女性に伝えるトレーナーでいたいので、体脂肪率20%以上でもカッコいい体型の素晴らしさを広めるコンテンツを作りたいです!



沖縄ではグラマーな体型を美しいと思える文化が浸透しつつあるけど、日本国内全体においてはまだまだ細い体型が美しいと思われやすい状態です。
今はまだ構想中ですが雑誌・写真集など作れたらいいですね。

これからトレーナーを目指す人へ



パーソナルトレーナーはトレーニングの知識も重要ですが、お客様に寄り添えることの方が重要だと思います。

お客様は、自分が思っているよりも多くのことに悩んでいます。
多くの引き出しを持ち、共感できる心持ちのある方に向いているのではないでしょうか。
トレーニングに関する知識も必要ですが、心理学の勉強もおすすめです。

パーソナルトレーナーは人柄を売る仕事でもあるので、どんなに博識なトレーナーでも人間性が無いとお客様も通い続けてくれません。
名乗ればできてしまう仕事でもあるからこそ、人間性を高め、お客様に寄り添えるトレーナーになってほしいです!

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「痩せる」以外の選択肢を女性に伝えたい。Healthy Body Gym 高橋瑠伊のトレーナー論

今回インタビューしたトレーナー

高橋 瑠伊
高橋 瑠伊

数字にとらわれないヘルシーなマインドを保つ方法をお伝えするボディメイクトレーナー。相対的なバランスを整えることを重要視したボディメイクとダイエットで女性の悩みを解決しています。流行りに流されない、BIG3推奨トレーナーです。

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