子供の成長に朝ごはんは欠かせない!朝食が子どもの成長や将来へ及ぼす影響

子供の成長に朝ごはんは欠かせない!朝食が子どもの成長や将来へ及ぼす影響

今回は現・高校教員兼現役トレーナーの近藤広貴が、朝食が子供の成長に与える影響についてわかりやすく解説します!お子さんがいらっしゃる方や、朝食を抜きがちな方は要チェックです。

この記事を書いた人

近藤広貴
近藤広貴

現在、高校の教員として教科指導、部活動指導(ボクシング)、スポーツ科学に関する研究活動、アスリート支援事業など多岐にわたり活動をしています。

1分サマリー

こんにちは、近藤広貴です。

テレビやインターネットなどでよく朝食の重要性に関する情報を耳にします。
朝食は午前中の体温を向上させ、一日を元気よく過ごすために欠かせないものと言われています。

しかしながら、朝起きるのが苦手でぎりぎりまで寝ていたくて、朝食を食べないという方も中にはいらっしゃると思います。

社会人であれば、通勤途中に駅のコンビニなどに立ち寄って軽食をとることも可能ですが、小さな子どもは、幼稚園や学校にお金を持っていけない場合が多く、朝食を食べなければ、お昼ご飯まで絶食状態となります。

朝食は、子ども成長に大きな影響を及ぼし食べるべき理由がたくさんあります。
今回は、子どもの成長に朝食があたえる影響を紹介します。
この記事を読めば、眠い朝でも何としても朝食が食べたくなるはずです。

近年は子どもの朝食の欠食傾向が目立つ

情報化の発達により、朝食を食べることの重要性は多くの方が理解していると思います。
朝食を食べることにより1日に必要なエネルギーを補充でき、午前中からの活発な活動を手助けしてくれます。【注1】

また、人の体には体内時計と呼ばれるものがありますが、この体内時計は体温の上昇やホルモンの分泌などをつかさどる大切な機関になります。
毎朝しっかりと朝食を食べることで、体の体内時計を整えることができ、生活リズムを整え規則正しい生活を可能にします【注1】

このように重要な朝食ですが、近年子どもの朝食の欠食率が上昇傾向にあるのです。【注2】


(【注2】を参考に筆者作成)


小学生も中学生も、どちらもここ6年間で1.5%~2%ほど上がり、年々朝食の欠食率が上昇していることがうかがえます。

このような朝食欠食率の上昇にはいくつかの原因が考えられています。
独立行政法人日本スポーツ振興センターの調査によると子どもが朝食を食べられない理由として、「食べる時間がない」や「食欲がない」との回答が大半を占めているとのこと。【注2】

この原因として、社会の変化に伴うライフスタイルの変化により、夜更かしや夜食、お菓子の食べ過ぎが影響していると考えられています。

子どもの朝食摂取は特に重要

朝食を食べることは、エネルギー不足になった脳や体にエネルギーや栄養素がいきわたり、体温血圧が上昇し、毎日の活動を活発なものにする手助けをしてくれます。

さらに、朝食摂取は子どもの運動能力や学力の向上にも関係し、子どもの将来の成功にも大きな影響を及ぼします。

運動能力への影響

スポーツ庁が行った「令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」では、子どもの朝食と運動能力との関係性が報告されています。【注3】

小学5年生と中学2年生を対象にスポーツテストを実施して、朝食との相関関係を調べた結果が以下です。


(注3を参考に筆者作成)


グラフからわかるように、この調査では朝食を「食べている」「どちらかといえば食べている」「あまり食べていない」「まったく食べない」の4項目で運動能力との相関関係を調べています。

その結果、朝食をしっかり摂取している子どもほど運動能力が高いことが明らかとなりました。

これは、朝食が体を動かすエネルギーを補給し、体を発達させるための手助けとなっているためだとされています。

学力への影響

また、文部科学省が行った「子供の生活の現状」調査では、子どもの朝食と学力との相関関係が報告されています。【注4】

この調査でも、朝食を「食べている」「どちらかといえば食べている」「あまり食べていない」「まったく食べない」の4項目で学力との相関関係が調べられています。

結果、小中学生の各教科で、朝食を食べている割合が多いほどペーパーテストでの得点が高い傾向にあることが明らかとされています。


(注4を参考に筆者作成)



この結果からも、朝食が学力に大きな影響をもたらしていることがわかりますね。

子どもの朝食で摂取すべき栄養素

朝食が子どもの成長に大きな影響を及ぼすことが理解できましたか。

朝食摂取の際は炭水化物・タンパク質・脂質など、1日に必要なエネルギーや栄養素などバランスを考えた食事を心がけることが重要です。

とはいえ、一言でバランスの良い食事と言われても、どのような食品がよいのかわかりづらいですよね。

子どもの朝食として、忙しい朝でもこれだけは食べておきたい食品をいくつか紹介します。
毎日の朝食に取り入れてみましょう。

体のエネルギーとなる炭水化物の摂取は必須

まずは、脳や体を活発に活動させるエネルギーとなる炭水化物の摂取は必要です。
炭水化物が多く含まれる食品は米、パン、麺類など「主食」です。

摂取した炭水化物ブドウ糖に分解されることにより、脳や体の機能に作用して朝からの活発な活動を可能にしてくれるのです。

おかずばかり食べないで「主食」の摂取を心がけましょう。

体の成長のためにタンパクも需要

また、米・パン・麺など体のエネルギーとなる「主食」だけ食べていればよいというわけでもありません。

とはいえ、日ごろ朝食を食べない人にとっていきなり栄養バランスを考えて、たくさんの食品を摂取するのは大変だと思います。

まずは、主食にプラスして1品を付け加えるだけでも、体の成長に大きな影響をもたらしてくれます。

この+1品については、子どもの発育発達を支える栄養素であるタンパク質が多く含まれる1品を選びましょう。

具体的には、主食のおかずとなるウインナーやベーコン、目玉焼きなどを摂取できるとよいと思います。

余裕があれば飲み物に牛乳を飲む

子どもは発育発達により急速に身長が伸びます。
身長の伸びには骨の成長を助けるカルシウムが必要です。

牛乳はカルシウムがふんだんに含まれているため、子どもの成長を手助けしてくれます。

牛乳摂取と身長との相関関係を調査した日本大学の岡田知雄によると、毎日500ml以上牛乳を飲む子どもと500ml未満の子どもとでは、小学4年生から中学1年生までの身長の伸びにおよそ2.5センチの差があったことが報告されています。


(注5を参考に筆者作成)



お昼の学校給食に牛乳がついていることが多く、朝食で牛乳を飲んでおくことで1日あたり500ml以上の牛乳摂取が可能になります。

身長を伸ばして大きくなるためにも朝食時の飲み物に牛乳を選んでみてください。

まとめ

子どもの成長と朝食摂取との関係性は理解できましたか?
子どもが大人へと成長していく段階で、運動能力学力の向上に朝食は大きな影響を及ぼします。

もっと言えば、朝食を食べるかどうかが、子どもの将来を左右するといっても言い過ぎではなさそうですね。

いままで朝起きられず、朝食を抜いていた子どもや親御様も、朝食がこれだけのメリットをもたらすのであれば、朝食を抜こうなんて思わないはずです。

明日から子どもを朝早くおこして、ぜひともバランスにとれた朝食を食べさせてあげてください。

すくすく元気な子どもに育つに違いありません。


注1 農林水産省 子供の食育 
注2 農林水産省 ライフステージ別の現状と取組
注3 スポーツ庁 令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査
注4 文部科学省 子供の生活の現状
注5 岡田知雄 「子どもの生活習慣病の改善と牛乳摂取の効果」『食の科学』光琳(2003年)(参考文献)

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現在、高校の教員として教科指導、部活動指導(ボクシング)、スポーツ科学に関する研究活動、アスリート支援事業など多岐にわたり活動をしています。

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