フィジークとは?ボディビルとの違いや大会の楽しみ方を現役トレーナーが解説!

フィジークとは?ボディビルとの違いや大会の楽しみ方を現役トレーナーが解説!

今回は、実際にフィジークに出場している現役トレーナーの倉田勇樹が、フィジークとは何か、ボディビルとの違い、大会の進み方や目線別の楽しみ方を解説します!

この記事を書いた人

倉田 勇樹
倉田 勇樹

恵比寿で活動する元営業マンのパーソナルトレーナー。柔道四段、礼節を大切に心地よい空間でトレーニングして頂けるよう心がけています。SNSで鶏むね肉を美味しく食べるレシピ動画を発信しシリーズ累計1万いいね超。

1分サマリー

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冒頭から私事ではありますが、先日開催されたマッスルゲート東京大会に出場してきました。
結果は予選にも進めず、かなり悔しい思いをしたので、来年はさらに良い体になってチャレンジをしたいと考えております。



この大会には私のクライアント、KEYFITオンラインジムの参加者の方、元同僚のトレーナー京角さんが主催するオンラインサロンのメンバーの方など、初めて観戦に来たという方が多くいらっしゃいました。
また、今年はJBBFの主催大会は軒並み中止になる事態となっておりますが、2021年の大会スケジュールが発表されてきており、来年もまた、初めて観戦にいらっしゃる方が沢山いるのではないかと思います。

そこで今回は来年に向け、フィジークという競技とその観戦の楽しみ方を専門用語の解説も織り交ぜながらご紹介したいと思います。
ぜひこの記事を読んで、来年はフィジーク観戦を楽しみましょう!

フィジークとは

ボディビルとの違い

まずよくある疑問として、ボディビルとの違いについてです。
ボディビルは歴史が長く、1956年には「第一回ミスター日本ボディビルコンテスト」が開催されました。
フィジークは日本では2014年ごろから大会がスタートした比較的新しい競技ですが、近年参加する人の数はとても多くなっています。

ボディビルは筋肉の大きさ、脂肪の少なさ、という極限を目指す競技です。
特定の大きすぎる筋肉と比較して発達が少ない筋肉があると、バランスという意味で評価が下がることがあるかもしれませんが、基本的にはどの筋肉も大きければ大きいほど良いと考えて大丈夫です。
体全体の筋肉美を評価するので、着衣は「ビルパン」と呼ばれる布面積のすくないウェアを着用することになります。

一方で、フィジークは全体的なカッコよさ、バランスが重視され、大切なのは広い肩幅、引き締まったウエスト、くっきりと割れた腹筋です。
上腕三頭筋、僧帽筋上部などがバランスを欠くほどに発達していると、減点の対象となるとされています。
もちろんトップ選手は半端じゃない筋肉量を備えていますが、あくまで「フィジークらしいカッコよさ」を追求する必要があるのです。
このフィジークらしいカッコよさは「トータルパッケージ」という言葉で表現され、筋肉量、バランス、絞り(脂肪の少なさ)、ポージングなどすべて含めて、ステージ上でのトータルパッケージの評価が高い選手が上位に入るという競技です。
また、脚の筋肉については基本的に評価の対象にはならず、サーフパンツを着用します。
トータルパッケージを表現するため、このサーフパンツの色、柄、サイズ感も実は審査結果に影響します。

開催団体

国内でフィジーク競技を主催する団体は大きく2つあり、1つがJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)です。
JBBFの特徴は何といっても日本オリンピック委員会(JOC)に加盟していることです。
ボディビルやフィジークはオリンピック競技ではありませんが、JADA(日本アンチ・ドーピング機構)の加盟団体として、大会開催時にドーピングチェックが行われています。
また、ボディビルのトップ選手にはオリンピック競技の日本代表選手と同じように、抜き打ちでのドーピングチェックを受けている選手も複数いるのです。

もう1つの団体がFWJ(Fitness World Japan)です。
JBBFと比べショーアップされたイベントを行っており、様々なカテゴリーがあるのが特徴。
こちらの団体も禁止薬物の使用排除を明言していますが、ドーピングチェックは実施されていません。
また、勝ち上がることでアメリカを中心としたIFBBプロリーグへの参戦権「プロカード」を取得でき、近年日本人プロ選手が複数誕生しています。

ベストレ編集部 FWJの大会レポートはこちら



JBBFは競技性、FWJはエンタメ性を重視していると個人的には感じます。

大会の進み方、ポイント

実際に会場に足を運んでみて、競技の進行が分からないと楽しみが半減してしまいますよね。
それぞれの審査の特徴、見どころも一緒にご紹介します。
ちなみに今回はJBBFの進行を参考にさせていただいています。

ピックアップ審査

参加人数が12名以上いる際は、ピックアップ審査が行われます。
最初にずらっと全員が並び(人数がさらに多いと前半後半に分かれることもあります)、規定のポーズをとった後に審査員席前に複数の選手が呼び出されます。
この呼び出しはこの審査を通過するか、しないか微妙なラインにいる選手をよく見て比較するために行われます。
つまり、ここで呼ばれるということは当落線上にいて、仮にピックアップ審査を通過しても上位入賞は難しい可能性があるということを意味します。

呼ばれない選手は良い意味でも悪い意味でも「見なくても分かる」レベルということですね。
この審査では個別に順位はつかず、予選にあがる12名を複数いる審査員の方々がピックアップし、得票の多い方から予選に進出します。

ちなみに最初のグループに呼び出されることを「ファーストコール」、2番目のグループに呼び出されることを「セカンドコール」と言います。

予選審査

続いて、12名で競われる予選審査です。
予選審査からは複数いる審査員の方がそれぞれの目線で1位から12位まで順位をつけ、その結果を集計して決勝進出者を決めています。

予選審査もピックアップと同じように、規定ポーズをとったあとに審査員席前で比較の審査があります。
ただし、ピックアップと違うのは上位の選手から呼ばれるということです。
ここでの「ファーストコール」はピックアップとは真逆の意味を持ち、ステージにいる全員は「俺を呼んでくれ!」と願っている状態です。

予選審査で「セカンドコール」に回ってしまうと表彰台に上がるのは難しいと言えます。

決勝審査

審査としては最後になる決勝戦です。
6名に絞られて行われ、大会にもよりますが決勝まで残ると「Lウォーク」という、一人だけでポーズをとる場が与えられます。
このLウォークは舞台袖から中央まで歩いてフロントポーズとバックポーズをとるのですが、規定ポーズよりも自由度があり、観客、審査員の目線を独り占めするという意味で、フィジークという競技の晴れ舞台です。
選手の個性が強く出るタイミングなので見逃さないようにしましょう。

Lウォークの後、一列に並んで審査が行われます。
決勝に至るまでも場所を変えたり、左右を入れ替えたり、入念な比較をしていますが、最終的な順位を決める為に時間をかけて比較していきます。

ポーズダウン、表彰

コンテストがドラマチックに盛り上がるのがこのポーズダウンです。
決勝審査後に6名だけで舞台に立ち、6位の選手からゼッケン番号と名前を呼ばれ、後列に下がります。
5位…4位…と呼ばれていき、上位の選手が前に残るという仕組みです。
最終的に1位と2位の選手が残り、次の2位の選手のゼッケン番号が呼ばれた瞬間、自動的に呼ばれなかった選手の優勝が決まります。

この緊張感が最後まで大会を盛り上げてくれるのです。

大会の楽しみ方

続いて実際に観戦にいった際に、どのような目線だと大会を楽しめるのか紹介していきます。

応援団目線

観戦に行く際に多いのは、友人などの応援だと思います。
身近な人であるほど大会に至るまでの苦労を知っているからこそ、応援にも熱が入ります。
2020年時点では観戦の際、声援を送ることは禁止となっておりますが、
「○○番いいぞ!」
「○○番の胸がでかい!」
など、審査員がつい目を向けたくなるような声かけをすることで選手を後押しすることも可能です。

ファン目線

友人の応援で観戦に来たものの、実はSNSやYouTubeで人気のあの選手を見たかった!
または、当日かっこいい選手を見つけてファンになってしまった!というのも良くあります。
せっかく観戦に来たのですから色々な選手を見てみるのも楽しいと思います。

審査員目線

ちょっと玄人向けの楽しみ方になるかもしれませんが、自分ならこの選手が1位、この選手が2位と順位をつけていくと、ポーズダウン、表彰が一層ドラマチックに感じます。
誰かと一緒に来ていたら、分析をしながら順位を予想していくのも盛り上がると思います。


今回はフィジークの観戦について解説をしました!
選手たちは長い期間の減量とトレーニングを積み重ねて、ステージに立っています。
その姿は本当にかっこいいので、ぜひ実際に観戦してみてください!

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フィジークとは?ボディビルとの違いや大会の楽しみ方を現役トレーナーが解説!

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倉田 勇樹
倉田 勇樹

恵比寿で活動する元営業マンのパーソナルトレーナー。柔道四段、礼節を大切に心地よい空間でトレーニングして頂けるよう心がけています。SNSで鶏むね肉を美味しく食べるレシピ動画を発信しシリーズ累計1万いいね超。

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