日常生活改善からスポーツ指導までトータルでサポートする。松田裕真のトレーナー論

日常生活改善からスポーツ指導までトータルでサポートする。松田裕真のトレーナー論

Y2(ワイツー)を開業してパーソナルトレーナーとして働いている松田さんにお話を伺いました。トレーナーに関する知識を学ぶのが好きだったことからパーソナルトレーナーへの道を志し、今では自分の店舗を持ち活躍しています。日常生活の動きを改善したい人に向けた総合的なアドバイスを提供している松田さんのトレーナー論に迫ります。

今回インタビューしたトレーナー

松田裕真
松田裕真

大阪府八尾市のPersonal Training Gym Y2代表の松田裕真です。 当ジムは動きやすい体作りをコンセプトに姿勢改善・肩こり腰痛などの不調改善・アスリートのパフォーマンスアップを強みとしております。

1分サマリー

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※この記事は、2020年12月時点の情報です。当時の状況と異なる部分がある可能性がある点、ご留意ください。

トレーナーを選んだ理由は「苦にならなかった」から

僕がトレーナーになったのは、トレーナーの知識を学ぶのが苦にならなかったからです。
実は、高校時代に部活で怪我を繰り返していたときに、その当時通っていた接骨院の先生からトレーニングで予防できると教えてもらいました。
そこからトレーニングに興味を持ち始め、高校卒業後の進路で迷ったときにパーソナルトレーナーの道に進もうと思ったんですね。
コミュニケーションを取って指導するのは得意ではありませんでしたが、トレーナーに関する知識を学ぶのが好きだったので選びました。

高校卒業後は2年間専門学校に通い、その後スポーツチームのインターンを経験しました。
インターンでは、元々人見知りだったのもあるのですが、それに加えて年上ばかりのチームだったため何を話していいのか分からないという状況でしたね。
インターン後は、個人事業主としてパーソナルトレーナーとストレングスコーチとして活動を始めました。

ベストレ編集部 ストレングスコーチは主にアスリートを対象に、パフォーマンスの向上と傷害予防を目的として、ストレングストレーニングを中心とした安全で効果的なエクササイズプログラムを作成し、指導を行う職業です。
筋力、パワーを中心としたすべての体力要素へのアプローチを通じて、目的とする試合や期間に、選手、チームが最高のパフォーマンスを発揮することを目標に、エクササイズプログラムを作成します。(NSCAジャパン公式HPより引用)


知識がなくて困ったことはないのですが、コミュニケーションを取るのが苦手で慣れるまでに1、2年はかかりましたね。
特に、最初に契約していたパーソナルで顧客獲得のためにおこなった営業活動がつらかったです。
そこでは自分でお客様を獲得しなければならなかったため、知らない人に話しかけてサービスを受けてもらう必要がありました。
しかし、無理に営業してもクレームに発展するケースがあるため、適度なバランスで営業するのに苦労しましたね。
ただ、こうした営業活動を通じてコミュニケーションを取ることにも慣れていきました。

そして、去年ジムを開業して現在に至ります。

マンツーマンで向き合えるのがパーソナルの魅力

僕は、スポーツチームの指導と並行してパーソナルトレーナーをおこなっています。
その中で感じるパーソナルトレーナーの魅力は、1人に対して多くの時間をかけられることです。
チームだとせいぜい1人あたり10分くらいしかかけられないので、1人に向き合って成果を出せるパーソナルは魅力的ですね。



パーソナルに来る方は、普段から運動をしている人としていない人がさまざまいるので、それぞれに合わせた指導をしています。
普段から運動をしている人は、フォームのチェックだけでも効果が出ていますね。
逆に普段から運動をしていない人は、運動量の確保が課題です。

ただし、運動量を上げるトレーニングをしようと思っても週1回のパーソナルだけでは体力的に厳しいため、日常的に取り入れられるアドバイスもしています。
例えば、歩く時間を増やしたり、器具を使わなくてもできるようなトレーニング方法を指導したりしますね。
右肩上がりに成長していけば自宅でも継続していると判断し、上がってこない場合は引き続き同じ内容を指導しています。

五十肩を改善した50代女性のお話

思い出に残っているのは、50代女性を指導したときの話です。
その女性は知り合いの母親だったのですが、五十肩の症状でパーソナルにやってきました。
身体の状態を見たところ、そこまで改善が難しい状態ではなかったため、仕事環境や日常的な運動を中心に指導しました。
自宅でも運動を実施していただけたおかげで、8回のパーソナルで状態が良くなりましたね。
最初の頃は寝返りを打つのも辛いという状態だったのですが、1年たった今でも良い状態ということで嬉しかったです。

高齢な方の指導の難しさを実感した話

もう1人は、ネガティブな事例になってしまうのですが、80代の高齢な方をパーソナルしたときの話です。
その方は、生活習慣病で入院したときに衰えた筋力を取り戻したいという理由で来てくれました。
しかし、負荷量が上がらなかったり、食が細かったり、体調を崩したりといったさまざまな要因が絡んで結果を出すのが難しい状況だったのです。
本人的にも体力がないことから気力がなくなってしまい、日常的に実践してほしいこともなかなか取り組めていませんでした。
そして、最近ではパーソナルにも来なくなってしまい、「来なくなる前に色々とできたのではないか」と後悔していますね。

パーソナルよりも日常生活が重要

指導での工夫は、日常生活の指導をしていることです。

パーソナルの指導は、基本1時間になるので1週間の中でもほんの一部になります。
そのため、より多くの時間を送る日常生活の方がより重要だと思っています。

そこで、まずは身体の状態をチェックして普段の姿勢を推測し、変えられれば変えて難しい場合は対策方法を指導していきますね。
また、新型コロナの影響で在宅ワークが増えてからは、仕事環境が原因で肩こりや腰痛になる人が多く見られます。
例えば、ローテーブルでノートパソコンを使っていると姿勢が悪くなり、肩こりや腰痛になりやすいのです。
そこで、パソコンスタンドの導入やパソコン用のデスクを導入するなどのアドバイスをおこなっています。
意外と知らないだけという人も多いので、アドバイスすると実践してくれる人が多いですね。

指導の中ではさまざまな角度からアプローチ

2つ目は、総合的にアドバイスすることです。
僕は、一般の方以外にもJリーガーやスポーツをしている小中学生をみることがあります。
そのときに、身体の状態を見るだけではなく使用している道具などの環境面でアドバイスをしています。
なぜなら、スパイクを履く屋外の競技をしている場合、スパイクの手入れができていないことで捻挫の確率が上がったり、地面をとらえきれずにパフォーマンスが落ちてしまうのです。
いくら良い練習をおこなっていても、スパイクが悪ければ質が落ちてしまうので、使用している道具は非常に重要ですね。



そのほかにも、競技練習を見ながら目的としている動きに必要なトレーニングやストレッチの指導もしていますね。
選手によっては元々意識したことがなかったり、知っているけど右足だけできないといったパターンがあります。
思い通りに身体を動かせないことでミスにつながったり、コーチからのアドバイスも上手く取り入れられないという可能性があるのです。
僕は、思い通りに身体を動かせれば非力でも良い選手になると思っているので、身体の状態から環境面まで総合的にアドバイスをしていますね。

松田さんが所属するY2(ワイツー)の魅力

Y2のアピールポイントは、他のお客様との接触を減らせることです。
ジムは、完全個室で他の人とは出会わないようなシステムになっています。
コロナ禍だからこそ、人との接触はできるだけ減らしたいですね。
また、頑張っている姿を見られたくないという女性も多いので、そういった方におすすめです。



僕自身のアピールポイントは、身体を鍛えるだけではなく、身体の改善やストレッチといったトータルサポートができることです。
ジムにはトレーニング器具だけではなく、マッサージベッドも併設しているので、両方したい人には打ってつけですね。
また、ストレッチやフォームローラーを使って肩こりや腰痛などの症状改善にも力を入れています。
身体の問題だけではなく、女性の場合は生理痛が原因であることもあるので、食事面からのアドバイスもおこなっていますね。



トータルで指導しているため、筋トレ中心のトレーニングをしたい方などはあまり向いていません
しかし、日常生活の動きを改善したり、楽に動ける身体にしたい方にはおすすめです。
ただ、ジムに来るには階段を登らなければならないため、階段が登れない人には厳しい立地だと思います。
そこは、僕が提供している出張サービスでカバーしているので是非ご利用ください。

指導者に向けたパーソナルも提供している

僕は、大手とは違ってさまざまなサービスを提供しています。

LINE相談や、指導者に向けた指導です。
個人で小回りが効くため、さまざまなサービスを提供しています。

LINE相談や、同業の指導者に向けた指導です。
指導者向けの内容としては例えば『〇〇の種目を見る際にどのような点をチェックすればいいのかわからない』という相談があったとします。

まずは、その指導者の方がどのような目的でその種目を選択しているのか、またどのようなフォームを正しいフォームと考えているのか、またその根拠についてお聞きします。
多くの場合、その話の中で矛盾や見落としている点が出てきますので、そこをお伝えさせて頂き、不足している知識や視点をお伝えさせて頂くようなことが多いです。

また、知識として持っていても実際の指導の場面で使えていない場合も多いので、私がクライアント役をして実際に指導して頂く場合もあります。
そういったことを通じて指導者としてのレベルを高めていくサービスです。

運動に対する世間の認識を変えていきたい



今後の目標は、ジムにもっと人を呼ぶことですね。
そのためには病院や接骨院が競合になるので、僕自身の売り方を変えていかなければならないなと思っています。
また、世間的にも運動が医療の代わりになるという認知が上がらないと難しいです
パーソナルはダイエットや姿勢の改善をしたいという方が多く、症状の改善としては病院を利用する人がほとんどなんですよ。
また、病院を探している人は病院でしか調べないので、パーソナルに結びつく可能性が低いんですよね。

認識を変えていくためには、運動の大切さを指導者に教えていく必要があると思っています。
そこで指導者には、運動によってパフォーマンスの向上につながったり、機能改善にもつながることを伝えています。
啓蒙活動という部分では、言葉や売り方を選ばなければならないのでやりたいけどやり方が分からないといった状況ですね。

子どもたちの環境を変えていきたい

もう1つの目標は、子どもたちが置かれている環境も良くしていきたいですね。
小中学生の中には、練習のしすぎによって怪我のリスクが高まり、疲労骨折などをおってしまうケースがあります。
その影響で才能があるのに運動をやめてしまうこともあるので、こういった劣悪な環境を変えていきたいですね。
スパルタに耐えたからといって結果を残せるわけではなく、むしろ理解ある指導者の方が優秀な選手を排出していると思います。
そのため、練習過多にならないよう指導者と親の認識を変えていきたいです。
大人でも平日8時間働けばクタクタになるので、普段生活を送っている子どもでも休みなしで運動を続けるのはダメですね。
文部科学省のガイドラインにある、「平日の活動時間を2時間程度、休養日を週2日以上設けること」を徹底してほしいです。

また、最近の子どもは運動不足なので、こうした問題を解決したいですね。
運動不足の原因はスマホやゲームといった娯楽が多いことなので、今の時代では必然かなと思っています。
しかし、運動不足によって子どもの成人病や骨粗しょう症などの健康問題に発展していくと思うのです。
そこで、運動の場を提供できれば解決すると思います。
しかし、勝ちたいがゆえに練習を押し付けるのは良くないので、勝ちたいと思う集団でスポーツをする場とレクリエーションとしてスポーツをする場を分離するのが重要だと感じますね。

トレーナーになりたい人へひとこと

最近はトレーナーになりたい人が増えていますが、1度立ち止まって考えてほしいですね。
トレーナーの中には、身体や指導方法についての勉強をしない方が多く見られます。
しかし、トレーナーは指導の中で怪我や心停止といったリスクのある分野なので、しっかりと知識を深めてリスク管理をしないと危ないと思いますね。
もし脱サラをしてトレーナーの道を考えている人は、一度週末などに友達へ指導してみるのをおすすめします。
もし、友達に教えてへとへとであれば無理に目指すべきではないと思いますし、指導や勉強することに対して苦を感じないのであれば向いていると思いますね。
トレーナーは賃金も恵まれていないので、ただ転職をしたいという方は段階を踏んで考えてほしいです。

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日常生活改善からスポーツ指導までトータルでサポートする。松田裕真のトレーナー論

今回インタビューしたトレーナー

松田裕真
松田裕真

大阪府八尾市のPersonal Training Gym Y2代表の松田裕真です。 当ジムは動きやすい体作りをコンセプトに姿勢改善・肩こり腰痛などの不調改善・アスリートのパフォーマンスアップを強みとしております。

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