人間力を磨き、愛される。サクラパーソナルトレーナー代表工藤啓太のトレーナー論

人間力を磨き、愛される。サクラパーソナルトレーナー代表工藤啓太のトレーナー論

東京都目黒にある一軒家パーソナルジムを運営する工藤啓太さん。元々は理学療法士として病院で働いていました。パーソナルトレーナーになる前にニュージーランドに言った理由とは?愛され力を武器にトレーニング指導をしている工藤さんの仕事への想いに迫ります。

今回インタビューしたトレーナー

工藤啓太
工藤啓太

・国家資格:理学療法士(急性期の総合病院で働いていた) ・約2年間フリーのパーソナルトレーナーとして腕を磨いていた ・海外に1年間留学しており、本場海外でトレーニングを経験。得意なトレーニングは、ムキムキになるための筋トレではなく、美しくしなやかなボディシェイプを作ることです!

※この記事は、2020年6月時点の情報です。当時の状況と異なる部分がある可能性がある点、ご留意ください。

理学療法士からパーソナルトレーナーへ

僕、元々総合病院で理学療法士をしていたんですよね。
目指したきっかけは、高校時代に理学療法士への憧れを持ったからです。
僕は小さい頃からサッカーをしていて、他にも水泳や駅伝もしていました。
そして高校生の時に膝を怪我してしまったのですが、その時に治療してくれたのが理学療法士の方だったんです。
正直言うと、他にやりたいことがなかったというのもあるんですが(笑)

理学療法士になってからは、急性期の患者さんを相手にしていたので、心臓に病を持っているような重症の方が多かったです。
私が担当した患者さんには、症状が良くなっていく人がいる一方で、重症であるために亡くなってしまった方もいて、自分自身に無力さを感じてしまったんですよね。
そこで理学療法士だけではなく、もっと他のところで関わっていけるのではないかと思うようになりました。

色々と考えた結果、病気や怪我をする前に介入することで、病気や怪我にならない健康的な身体作りができるパーソナルトレーナーが選択肢の一つとして浮かびました。
ただ、病気や怪我になる前に自分から予防してパーソナルトレーナーにくるのは難しいと思うので、楽しんでくれるプログラム作りを意識しています。

弱い立場になることで思いやり力を磨く

理学療法士としては、大学卒業後に総合病院で1年間働いていました。
病院は検査をするための最新医療器具が揃っているため、検査のデータを元に分析し、患者さん一人ひとりに合った最適なプランを立てられます。

しかし、医療器具に頼らずに自分の力だけで患者さんを分析し、一人ひとりに合ったプランの立案や実行する力は病院では伸びていかないと感じました。

そこで、日本を離れてニュージーランドへ行くことを決意しました。
なぜニュージーランドなのかというと、あえて困難な環境に飛び込んでみたかったからです。



得意分野があるとするとその得意分野の道に進むのはアドバンテージがあるので0から始めるよりは難しくないと思います。例えばサッカーをやってた人がサッカーのコーチになる時は経験のアドバンテージがあります。
しかし、サッカーをやってない人が0からサッカーのコーチになるのはとても難しいことです。

ただ、今まで経験していない環境に飛び込むことで、弱い立場になったからこそ経験できるものがあると思うんですよね。
そういった経験がしたくて、僕は英語が苦手だったのですがあえて英語の環境に飛び込むことにしました。

当然英語が話せないことでアクシデントが起こるわけですよ。
例えば、向こうで銀行口座を作らなければいけなかったのですが、英語が喋れないので誰にどうやって助けてもらうのかを考える必要がありました。
自分が不安定なところに行くことによって、その経験が相手を思いやる気持ちになると思うんです。

パーソナルトレーナーは接客業なので、相手を思いやる気持ちがあることでお客様との会話が上手くいき、トレーニングも上手くいくと思います。

こういった形にないものが欲しかったのでニュージーランドに行きました。
正直、英語圏だったらどこでも良かったんですけどね(笑)
他にも、海外の違う文化や考え方に触れて自分自身の選択肢を増やすという目的もありました。

波乱万丈のニュージーランド生活

最初はホームステイをしながら向こうの学校に通ったんですよね。
目的は英語ができるようになることではなかったので、英語の勉強だけではなく色々とチャレンジしなければならないと思ってました。

そこで、サッカーのプロリーグにチャレンジしようと決意したんです。
セレクションを受けるためにも各チームにメールを送ったんですけど、日本と違って返信がなくフルシカトだったんですよね(笑)
返信が全くなかったので、その当時住んでいた街にあった大きめのサッカーチームに「サッカーがしたいんです」と直談判しにいったんですよ。
そのチームには、たまたま日本人の選手がいて、その人の紹介で地方のセレクションを受けることができました。
世界各国50人くらい集まってて、その人たちと試合をして楽しかったです。

実はセレクションを受けに地方へ行った時に、クレジットカードからお金がおろせなくなってしまったんです(笑)
しかも現金がなくなったので家が借りれなくて、ゲストハウスの中庭で悩んでたんですよね。
その時にオーナーさんが声をかけてくれて、事情を話したところ、ベッドメイキングなどをしてくれたら住んでいいという条件で働くことにしました。
1ヶ月後には現金がおろせるようになったので、その街を離れて違う仕事をしながら生活していましたね。

帰国後は熱海でパーソナルトレーナーとして独立

実は、帰国後にやる仕事はパーソナルトレーナー以外の仕事も選択肢にありました。
例えば、農業のようにおじいちゃんやおばあちゃんを助けてあげるなど、人とのコミュニケーションができればなんでもいいなと思ってました。
ただ、理学療法士の経験やスポーツでの経験を活かせることもあってパーソナルトレーナーを選択しました。

ニュージーランドから帰ってきた後は、熱海でフリーランスとして1人でパーソナルトレーニングの施設を開いて、2年間ほど運営しました

熱海を選んだ理由は、人口の半分以上が高齢者という高齢者率の高さのため、高齢者に向けた健康予防をしていきたいと思ったからです。
帰国直後はお金がなかったので、最初の1ヶ月は熱海のホテルに住み込みで働いてました。
熱海に関する情報が全くなかったので、スナックやカラオケバーにいって色々と情報収集しつつ、クラウドファンディングで資金調達をしてパーソナルトレーニング施設を運営しました。
その後、東京で新しくスポーツジムを作る知人から一緒にやらないかと声がかかり、東京へ行こうと決意して今のジムで働いています。

個人だからこそできた地域への貢献

熱海でフリーランスをしていたときに、お客さんの口コミによって人との出会いが広がった経験があります。
その当時、高齢者による車での交通事故が流行っていたため、事故を減らすための運動がおこなわれていたんですよね。
そこで、熱海にあった教習所とコラボをして、事故を減らすためにも判断力やバランス能力が低下しない運動教室を開く活動をおこないました。



他にも、地域の小学生に外で遊ぶ楽しさを教える目的でサッカーを教えたりしましたね。
パーソナルトレーナー以外でも、こういった違うステップにチャレンジできる機会をくれるのもお客さんだったりするので嬉しかったですね。
これらの経験は、個人でやっているからこそできた経験だなと思います。

相手に寄り添うことで良いものが提供できる

この世界は天才と呼ばれる人よりも、自分自身にコンプレックスがある人が圧倒的に多いと思うんですよね。
パーソナルトレーニングに来て下さる人もコンプレックスを持っていることが多いので、より相手の気持ちに寄り添えた方が良いものを提供できると思いました。
これは理学療法士の時に思っていましたね。

基本的に患者さんは、怪我や手術後で身体を動かすと痛いので、「この人とだったら一緒に運動しよう」と思ってくれないとどれだけ知識や技術が合ってもダメだなと感じたんですよね。



実は大学にいるときも感じていて、実習などの人間関係が直接現れてくる時に、勉強以外の部分で評価されたことがあったので、人間関係が上手くいけばより良い方向に向かうんだなと実感していました。
強い人は自分の力でやっていけると思うのですが、弱い立場の人に何かを提供していきたいと思っています。
自分自身が弱い人間なので。

お客様と近い距離で話せるのが魅力

パーソナルトレーナーのやりがいは3つあると思います。

1つ目は、お客様の人生をより良い方向に導けるということです。
トレーニングを通して、今まで関わりのない人であっても人生に良い影響を与えられるのが魅力ですね。

2つ目は、誰かに必要とされている実感ができることですね。

3つ目は、色々な方とお話しできるので自分の人生観や世界観を広げられるということです。
特に、理学療法士よりも近い距離感で話せるなというのは感じますね。
僕のいた病院だと1人20分くらいで終わっちゃいますし、患者さんは重い病気を抱えていて余裕がないので言葉も選ばなきゃいけないんですよね。
こういった近い距離感が他の職業と違うなと感じます。

日常生活の変化が嬉しい瞬間

熱海でフリーランスをやってたときに、女性のお客さんがダイエット目的で来てくれたんですね。
話していくうちに、お客さんには旦那さんと娘さんがいて、家庭での会話が少ないというのが悩みだったみたいです。
パーソナルに通っていくうちに、メンタルのほぐれと痩せていったことにより気分が明るくなっていったんですよね。
そのおかげで、家族の会話が増えて家庭が明るくなったと聞けた時が嬉しかったですね。

メンタル面の指導を重要視

お客さんってその日によってメンタルが違うと思うんですよね。
もしプライベートや仕事がうまくいってない時には、トレーニングの目的を達成しながらメンタル面のケアができるような指導を心がけています。
どれだけムキムキになったり細くなったとしても、メンタル面が変わらないと意味がないのでここが全てだと思っています。

例えば、どれだけ素晴らしい運動を教えられる人でも、お客さんが継続して続けられないと身体に効果が出てこないので意味がないと思っています。
逆に、どれだけ下手な指導をしている人でも、お客さんが継続できるような指導をできる方が強いと感じます。

僕自身は、継続してもらうためには僕に会いに来てくれるように僕自身を好きになってもらったり、お客さんの小さな結果を一緒に探していくことを意識しています。
変化は自分自身では気付きにくいので、一緒に探すことで小さな変化に気付けるため、変化によってモチベーションの向上が期待されます。

お客さんを第一に考えた指導

接客業では、人に愛されるというのが重要だと思うんですよね。
僕自身はリピーター率が高く、トレーニングだけでなく日常生活の方がどう良くなるかというのを常に考えています。
イレギュラーな挑戦をしているので、お客さんに話すネタが多いというのも強みですね。
熱海にいた時も、人柄でクラウドファンディングへつながったと思うんですよね。

工藤トレーナーが所属するサクラ・パーソナルトレーニングスタジオの紹介



このジムってすごく大きいんですよね。
中庭があったり池に鯉がいたりなど、トレーニング施設はもちろん施設内が色々と充実していますね。
国家資格を持っている理学療法士の僕がいることも強みですかね(笑)
専門的な知識や技術があり、国家資格ということでお客さんへの信頼感にも繋がりますし、お客さん一人ひとりの骨格などを分析し、どういった運動をしていくかを作れるところです。

またエステティックサロンと並立しているので、美容面にも強いです。
トレーニング施設が地下にあって、2階にエステがあるんですよ。
トレーニング後にエステも出来てしまいます。
ただ、相当お金を持ってないと厳しいかもしれませんが(笑)

サクラパーソナルトレーニングスタジオの詳細を見る

トレーナーとしての価値を上げていきたい



今後は、トレーナーとしての付加価値を身に付けていきながらお客さんに提供できる幅を増やしていきたいですね。
実は今ゴルフをしてるんですけど、ゴルフをやっている人が多いので、スイングの悩みなどを理論的にアドバイスできると需要があるなと思うんですよね。
他にも、英語をブラッシュアップして、日本人の方に向けて英語を話しながらトレーニングができるといったシステムを作っていきたいですね。

仕事は人生を豊かにするためのツール

今後トレーナー以外でやりたいことが見つかった時のために、1人でできるビジネススキルを身に付けていきたいですね。
僕の価値観として、仕事は自分の人生を豊かにする方法の1つだと思っています。
自分の人生を豊かにできないと、他人に気を使うこともメンタル上できないと思うんですよね。
メンタルをコントロールすることができて、お客さんにもベストなサービスを提供できると思ってます。

ベストレ編集部インタビュー後記

今回工藤さんのお話を聞いて、何事にも挑戦するチャレンジ精神を非常に強く感じました。
何よりも行動力がすごくて、ニュージーランドへ行った話は聞いてて楽しかったです。
また、理学療法士での経験を生かし、その人の骨格に合わせた指導方法はお客様からの信頼感につながっていると感じます。
持ち前の行動力で今後どういった活躍をしていくのかが非常に楽しみなトレーナーです!

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人間力を磨き、愛される。サクラパーソナルトレーナー代表工藤啓太のトレーナー論

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工藤啓太

・国家資格:理学療法士(急性期の総合病院で働いていた) ・約2年間フリーのパーソナルトレーナーとして腕を磨いていた ・海外に1年間留学しており、本場海外でトレーニングを経験。得意なトレーニングは、ムキムキになるための筋トレではなく、美しくしなやかなボディシェイプを作ることです!

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