運動×コミュニティで優しい世界を実現したい。Co-nect神楽坂代表中山友貴のトレーナー論

運動×コミュニティで優しい世界を実現したい。Co-nect神楽坂代表中山友貴のトレーナー論

大学を中退し若くして運動ができるワークスペースを立ち上げ、トレーナーになる前にジムを作ってしまったという異色の経歴を持つ中山さん。単に運動する人を増やすだけでなく、その先にあるコミュニティの力にもアプローチしていく、中山さんの仕事にかける想いを取材しました。

今回インタビューしたトレーナー

中山 友貴
中山 友貴

2017年1月に運動を取り入れることができるワークスペースCo-nect神楽坂をOPEN。。現在では店舗の運営を行うかたわら、企業などでの出張トレーニングも実施している。

※この記事は、2020年6月時点の情報です。当時の状況と異なる部分がある可能性がある点、ご留意ください。


気付けばシステムエンジニアからトレーナーの道へ

僕は、元々システムエンジニアをしていたんですよ。
そのときに、身近に働いている友人から「最近肩こりや腰痛がひどい」という話をよく聞いていて、僕自身も20代前半から感じていたんですよね。
ある日、僕の隣で働いてた人が精神不調になってしまって、一度復帰したのですが、また再発してしまったんですよ。

その数週間後に、また別の隣の人が精神不調になってしまって。
これは偶然じゃなくて、環境とか働き方に問題があるなって思ったんですよね。
そこで、肩こりと腰痛がどのように精神不調と関係があるのかを論文で調べました。

肩こりとか腰痛の原因は、筋肉の収縮であることがほとんどで、この時に感じる痛みが人間にとってストレスになってしまうんです。
ストレスを軽減させるには、収縮とは逆に筋肉を開放させる必要があるんですが、デスクワークをしていると開放させる機会すら与えられないんですよね。
こういった運動の機会を作れないという環境を変えたいなというところから、今の仕事につながってきました

実は今働いているCo-nectは、元々コワーキングスペースになっていたのですが、1時間に10分間だけトレーナーと一緒に運動ができるというサービスにしたら面白いなって思ったんですよ。
そこで、みんな参加してくれるかなっていう思いでクラウドファンディングをしました。



結果的に、300万円の資金調達ができて、サービスの実現へと進んだわけです。
サービスを実現するにあたって自分自身がトレーナーとして働く必要が出たため、トレーナーになるための勉強をしました。

なので、初めからトレーナーを目指していたわけではなく、友人の精神不調をきっかけに環境を変えたいというところから気付けばトレーナーになっていたというわけです。

大学を中退して起業の道へ

実は、大学在学中に起業して、その後中退しているんですよ。

大学は田舎にあるキャンパスだったので、設備とかが進んでいなくて学内の情報とかを紙で掲示板に張り出していたんです。
でも、みんなスマホ持ってるしスマホに情報発信した方がいいんじゃないのかと思って、プログラミングを勉強して学内の情報をスマホに通知するサイトを作成しました。

この話を外部の方にしたら、「ビジネスになるんじゃない?」ということで、試しに広告掲載をしたところ、学内でも活用されたんです。
その後、学生が利用するサイトだからこそ、ターゲット層を学生に絞り地元の企業と連携した広告媒体として運用することができました。

ビジネスするにあたって東京に行く機会が増えて授業にも出れなくなってしまったので、やめる決断をしました。

クラウドファンディングもそうですが、外堀が埋まっていく感覚で物事を進めてきたことが多いなと思います。
第一歩は自分で踏み出すのですが、周りが盛り上げてくれて、勝手に外堀が埋まっていき、結果的に大きなアクションになっているという感じです。
トレーナーになったのも、外堀が埋まった結果ですね。

大学を中退してからは、「働く環境を変える」ということを軸に色々なことをやっていました。



当時作業スペースとしてのカフェが混雑していたので、カフェ以外で働けそうな場所の写真を投稿できるサイトなどを作っていましたね。
エンジニアとして企業への出向もしていました。
その時に隣の席の友人が精神疾患になったのをきっかけに、運動しながら働く環境を提供できるサービスを作ろうと思い、Co-nectを立ち上げました。

コミュニティのピースになるのがトレーナー

病院で健康作りってできないんですよね。
というのも、病院はマイナスをゼロにするところであって、より健康にさせる場所ではないんですよ。
より健康にする場所がコミュニティって言われているんですよね。

私たちトレーナーは、コミュニティのピースになってあげるのが大きなやりがいだと感じています。

トレーナーは、相手の写鏡になってあげることが全てだと思っているんですよね。
お客様の動きを客観的な視点で筋肉の知識を用いつつ、フィードバックをしてあげるのがトレーナーができる最大限のことだと思っています。
これをやりがいにすることで、健康づくりのひとつのピースにもなれるものだと思っています。

そもそも、コミュニティがなぜ健康作りにつながるのかというと、人との関わりの中でお互いの健康状態をチェックしたり、運動の持続力を生んだり、習慣化することで結果的に健康作りへとつながるんですよ。

例えば、銭湯もそうですよね。
いつも来ている人が来なかったりすると「あの人最近来ないね」といった感じで、コミュニティの力で病気や怪我を早期発見できるということがあります。
持続の例でいうと、皇居ランのコミュニティが良い例だと思います。
「あの人が参加するから私も頑張ろう」といった形で運動を続けることができます。

Co-nectでもコミュニティを活性化させる取り組みをしていて、その中の1つにグループレッスンがあります。
人数によってアプローチを変えたり、年代によってアプローチを変えてたりしています。

当初の目標よりも高みを目指したお客様のお話

はじめは肩こりや腰痛を治したい、という目標できてくれたお客さんが、いつの間にか側転ができるようになりたいといってきたことがあったんですよ。

肩こりや腰痛を持っている方は、放っておくと精神不調になるかもしれないにもかかわらず、元気になる分岐点にいったなと感じた瞬間が嬉しかったですね。

近い距離感だからこその関係性

実はお客さんと一緒にご飯を食べることが多くて、冬なんかは鍋を一緒に食べるんですよね。



そうしていく内に、お客さんに「家族のようだ」と言われた時が嬉しかったです。

トレーナーは健康な食生活をしましょう、と伝えているんですが、現状はコンビニ飯を食べたりしていて、自分たちの健康が疎かになっているんですよね。
そこでトレーナーとお客さんが健康的で美味しいご飯を食べられる状況を作るために一緒に食べた方がいいのではないか、となってコミュニティを作ることになったんです。

大体20人くらい集まっていて、お客さん同士のつながりも増えるからすごくいい活動だなと感じています。

大事な要点は3つに絞って伝える

僕らトレーナーって、知識を持っているからこそ1度に多くのことを伝えようとしちゃうんですよね。
でも、お客さんはいきなり色々なことを伝えられても1度に全て知ることはできないと思うんですよ。
だからこそ、段階を分けてその時のお客さんにとってわかりやすいことを3つに絞って伝えることを意識しています。

スクワットを例にとっても、1回目、2回目、3回目で伝えることは違うんです。
この辺の調整は経験が必要で難しいなと感じています。

お客様の気持ちと目線を合わせることを意識

基本、僕は否定しないんですよ。

例えば、お客さんが揚げ物を食べたとしたら、「揚げ物は身体に悪いのでやめましょう」と伝えると思います。
僕の場合は、「揚げ物食べたくなるし食べちゃった方が精神的にもいいかもしれませんね」と最初は伝えています。
この後に、栄養素としての話や筋肉のアプローチとしての話を取り入れるのを意識しています。
お客さんの行動ってヒントになっていて、揚げ物を食べたことを食べてしまった、って言っているのでネガティブな意識を持っているんですよ。
お客さん自身も、なんらかの悪いことをしてしまったという意識で話しているので、「それはだめですね」って言われることを期待してるんですよ。
ただ、この期待を裏切る必要があって、だめじゃないよって話をすることで1度目線を合わせた後に新しい観点を入れてあげて、身体的にはこうだめだよっていう要素を加えていく必要があります。
「守破離」を意識していて、守は共感、破は期待と反対のことを伝える、離は新たな要素を加えるというイメージです。

距離感を家族なみに近づける

お客様であるという前提は崩れないんですが、お客様を他人として認識してしまうと、どこまで触れ合えるかというのをお互いに遠慮してしまうんですよね。
間が開いちゃうと、お客様のためにもならないし距離感も離れちゃうんで、期間が空く人には「会いたい」という連絡もしちゃいますね(笑)
家族かのようにお客様に接するようにしています。

セッション中の会話でトレーニングと関係のない話で盛り上がったら、その情報とかも連絡しちゃいますね。
例えば、お客様の好きなアニメの写真とか情報を個人的に送ったりして。

お客さんにとって運動することってほんの一部だと思うんですよね。
趣味とか仕事の話とかで共感することができると思うので、こういった話題にも踏み入れて1人の人間として仲良くなることが大事だと感じています。

心の悩みまでをケアするのが強み

システムエンジニア時代の経験や、今までの経験を生かしてさまざまな視点から話ができます。
正直、僕自身はトレーナーとしてのスキルや知識はそんなに高くないと思ってますが、心のケアには自信があります。
お客さんとの話の仕方とか今何を考えているのかというところは一番意識していることなので、こういった部分が強みです。

中山さんが所属するCo-nectの紹介



Co-nectは、運動嫌いやジム嫌いな人にこそ欲しい場所です。
お客様の中には今まで運動経験ゼロという方が多くて、ジムに行ってもアグレッシブな方に圧倒されて続かないという人が多いです。

運動嫌いな人が運動しなきゃな、って気付くのって身体の不調に気づいたタイミングなんですよね。
Co-nectでは、マッサージやストレッチを売りにしているので、不調改善のために整体などにもいく必要がなくてジムに来ていただければ最終的にお客さんだけで自走できる環境になります。

うちのトレーナーは運動嫌いな人の指導に慣れているので、運動嫌いでも安心して通えると思います。
Co-nect神楽坂の詳細を見る

運動を通して優しい世界を実現するのが目標



日本全体で8割が運動していないんですよね。
僕は、運動を通して人と人との触れ合い方がもっと優しくなるようにできたら良いなと考えています。

今ってオンラインで簡単につながっているからこそ、簡単に人を傷つけられてしまうんですよね。
でもよくよく考えると今まではこういったことが起きていないんです。
これはオンライン上だと相手の身体を知ることができないため、身体性という感覚を失ってしまうことで簡単に誹謗中傷ができちゃうんですよ。

誹謗中傷を少しでも減らすには、身体性を取り戻すことで相手を思いやる気持ちが重要だと感じていて、1人でも多くの人が身体性を取り戻せれば優しい世界を作れると思うんです。
最終的には、第3の家族を形成できれば誹謗中傷などはなくなるし、必要であればボディメンテナンス以外のアプローチもしていきたいなと思っています。

ベストレ編集部インタビュー後記

今回中山さんのお話を聞いて、身体だけではなく精神的な不調の改善までを大切にしていると強く感じました。
トレーナーになったきっかけも珍しく、実現するためには自分がトレーナーになるしかなかったというのは意外でした。
また、運動嫌いな人をターゲットにしていてコミュニケーションを大切にしているからこそ、お客様からの信頼が厚く、良好な関係を築けているなと感じました。
システムエンジニア時代の経験を生かしたアプローチで、今後も活躍が期待できるトレーナーですね!

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運動×コミュニティで優しい世界を実現したい。Co-nect神楽坂代表中山友貴のトレーナー論

今回インタビューしたトレーナー

中山 友貴
中山 友貴

2017年1月に運動を取り入れることができるワークスペースCo-nect神楽坂をOPEN。。現在では店舗の運営を行うかたわら、企業などでの出張トレーニングも実施している。

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