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大手フィットネスクラブのトレーナーからパーソナルトレーナーに転身した川野さん。とても話しやすい穏やかな雰囲気ですが、その素質はトレーナーの仕事にも生かされているようです。川野さんがトレーナーになったきっかけ、どんなこだわりを持って仕事をしているのかに迫ります。
今回インタビューしたトレーナー

スポーツ学科の高校・大学を卒業後、大手フィットネスジムで3年間勤務。サービス接遇検定一級の資格を有しており、「おもてなし」を大切にした、質の高い接客に定評があります。
1分サマリー
※この記事は、2020年04月時点の情報です。当時の状況と異なる部分がある可能性がある点、ご留意ください。
大手のスタジオレッスンに疑問を抱き、パーソナルの世界へ
僕は、パーソナルトレーナーになる前は、大手フィットネスクラブでインストラクター兼トレーナーをやっていました。
小学校のころから、野球をしてまして、高校もスポーツ学科だったんですね。
保健体育の教職課程も取ったりしていたのですが、自分自身もスポーツやトレーニングを実践する立場であり続けたいなと思って、インストラクターの道を目指しました。
今のように「パーソナルトレーナー」として活動し始めたのは、実は最近のことで、大手フィットネスクラブでは、「スタジオ」と呼ばれるグループレッスンがメインでした。
もちろん、要望があったお客様にパーソナルで指導することもありましたが、あくまで1対大勢みたいな感じの指導が多かったんですね。
ところが、自分がトレーナーとして勉強をする中で、大手フィットネスクラブでの指導に対して疑問が湧いてきました。
「本当にこれでお客様に合った指導ができているのかな?もっと一人一人に合わせた指導がしたいな」
そんな風に思って、本格的にパーソナルトレーナーを目指そうと思ったんです。
カリスマのもとで修業、採用理由は「いい人そう」
パーソナルトレーナー界隈では有名なのですが、久野圭一さんってご存知ですか?
久野さんは、フィージーク大会で日本一になった経験があり、パーソナルジムの経営、パーソナルトレーナーの育成も行っている方です。
パーソナルトレーナーの間では、カリスマ的存在なんです。
久野圭一さんのTwitter
その久野さんが、Twitterで自身が経営しているジムの研修の様子を上げていたんですね。
ちょうど、「パーソナルトレーナーになりたい!」と思っていたところだったので、「こんな研修を受けてみたいな」と羨ましく思って、思わずリプをしました。
そしたら「もし本気なら、DMをくれ」と言われたんですね。
そこで、僕はすぐさま、今までの人生の中で最上級の敬語を使って、久野さんにDMを送りました。
そしたら、面接をしていただけることになり、採用されて、KEYFITに所属することになりました。
他のトレーナーに「久野さんの指導を受けている」というと、「おぉ。すごい。」となるくらい、実は久野さんのもとで働くことは狭き門なんです。
あとから、久野さんに「なぜ僕を採用したのですか?」と聞いてみたら「いい人そうだったから。君悪いことしなさそうだよね。」という答えでした(笑)
とても嬉しいことに、僕の人柄を買って、採用していただいたみたいなんです。
KEYFITで1年間の「接客」研修
KEYFITの研修は、パーソナルジムの中では長い方だと思います。
人にもよるのですが、僕は1年間研修をしていました。
KEYFITでは、お客様に対する気配りやおもてなしの研修があります。
もちろん、筋トレ指導の研修もありますが、KEYFITではそれはできて当たり前のことなんです。
接客指導では、特に言葉遣いは何度も直されましたね。
パーソナルトレーニングって単価は安くないじゃないですか。
だから、お客様に対しても最上級のおもてなしをする必要があると思います。
喩えて言うなら、キャビンアテンダントやホテルマンのような接客です。
KEYFITでそうしたおもてなしを学んだことで、「サービス接遇検定」という資格も取ることができました。
KEYFITでは、初回カウンセリングの試験があって、最終的に久野さんのOKが出ないとデビューすることはできないんです。
僕は、その試験を5~6回やり直しましたね(笑)
KEYFITでの研修を通して、接客レベルはかなり向上したと思います。
お客様とともに成長するトレーナー
1年間の研修が終わった後、今年(2020年)の2月に、パーソナルトレーナーとしてデビューしました。
パーソナルトレーナーをやってみて思うのは、大手スポーツクラブにいたときよりも、お客様との二人三脚感が強いなと感じます。
トレーニングって一人一人方法が違うので、自分もお客様の指導をしながらいろいろなことを学ばせてもらっています。
なので、パーソナルトレーナーの面白いところは、お客様の成長が自分の成長にもつながるということですね。
パーソナルなら、直接指導出来て、お客様のレスポンスも直にいただくことができるので、そこにすごくやりがいを感じます。
対価についても、会社から「お給料」としていただくのではなく、お客様のお金を直接いただくので、スポーツクラブで働いていた時よりもお客様に対してありがたみをすごく感じるようになりました。
お客様から感謝のお手紙が届いた
これは、フィットネスクラブにいた頃の話なのですが、トレーニングをしているお客様にたまに声をかけたりするんですね。
「トレーニング上手くできてますか?」「このトレーニングは、こういうフォームでしたほうがいいですよ」
みたいな感じで。
自分としては、何気なく声をかけていたのですが、自分が異動することになったとき、そのお客様からお手紙をいただいたんです。
そこには、「川野さんのあの一声で、もっとトレーニングを頑張ろうと思えました。やめようと思ってたけど続けることができました」と書いてありました。
これが、1回ではなく、2~3回そういうことがあったんですよ。
今でもTwitterでトレーニングの状況や身体の変化を報告してくださる方なんかもいて、自分の何気ない一声で人の人生って変わるものなんだな、と思いました。
ドラマに出てきそうなベタなエピソードですが、まさか自分が体験するとは思いませんでした(笑)
声がけの引き出しは豊富に持つ
トレーニング指導するうえで、引き出しの多さは意識しています。
たとえば、腹筋ひとつとっても「お腹をつぶすように」と言って、伝わる人と伝わらない人がいたり、それで伝わらなければ「おへそとみぞおちを近づけるように」と言ってみたり。
ひとつのフォームに対しても複数の表現の引き出しを持っておくということが大切になります。
お客様一人一人、筋トレの経験や知識量、可動域も違いますので、その方に合った、その方に理解しやすい言葉を投げかけています。
接客には自信があります
僕は、パーソナルトレーナー歴はまだ短いですが、接客業は学生のころからずっとしていました。
学生のころの飲食店のアルバイトでは、お客様満足度アンケートのようなもので、「接客がいい店員」として1位になったりしましたし、大手フィットネスクラブで働いていた時の集客やパーソナルトレーニングの売上ランキングで1位になったこともあります。
なので、1対1での対話やコミュニケーションには自信があります!
心地よいコミュニケーションを取りながら、トレーニングしたいという人はぜひ僕のトレーニングを受けてみてください!
パーソナルトレーナーはボスではなくリーダーである
今後の目標は、「接客ができるパーソナルトレーナーを増やす」ということです。
フィットネスクラブのトレーナーを見たり、動画などで発信しているトレーナーの方を見ると、疑問を感じることがあるんですね。
「この人たち、指導中の態度を変えた方がいいなぁ」と。
部活のコーチやボス(上司)のような態度でお客様に接している方を見かけることがあります。
パーソナルトレーナーは、お客様あっての存在なので、「教えてあげてる」という態度ではいけないと思います。
パーソナルトレーナーは、ボスではなくリーダーとしてお客様をリードしていく立場にあります。
「教えてあげてる」ではなく「指導させていただいている」というマインドです。
そういう「ボス」のような態度をとっているトレーナーは、これからの時代、お客様がどんどん離れて行ってしまうのではないかな、と感じています。
なので、自分の特技である「接客」をもっと多くのパーソナルトレーナーに実践してもらいたいなと考えていて、ゆくゆくはトレーナーを指導する立場を目指しています。
そのために今SNSでの発信を頑張っていて、「スネイプ先生のモノマネで料理をする」という投稿もしてます(笑)
川野さんのTwitter
川野さんが所属する「KEYFIT」の紹介
KEYFITは、恵比寿と横浜にあるパーソナルジムで、僕は恵比寿に所属しています。
KEYFITの一番の魅力は、トレーナーの質です。
先ほどもお話したように、KEYFITのトレーナーは久野さんの試験に合格した人のみが在籍しています。
豊富なトレーニングの知識や経験はもちろん、接客やおもてなしのレベルが高いです。
お客様へのおもてなしには自信のあるジムです!
KEYFIT恵比寿店の詳細を見る
KEYFITの他のトレーナーのインタビュー記事も見てみてくださいね!
ベストレ編集部インタビュー後記
パーソナルトレーナーは接客業だという話は、とても目からウロコでした。
確かに、「指導する」というと少し偉そうな態度で接してしまうのも分からなくはないなと思います。
しかし、川野さんのようにお客様をとても大切にするパーソナルトレーナーがもっと増えれば、パーソナルトレーニング業界がもっと良い方向に向かっていくだろうなと思いました。
最高レベルの接客を受けてみたい人は、ぜひKEYFITの川野さんのトレーニングを受けてみてはいかがでしょうか?
川野伸之のページを見る

今回インタビューしたトレーナー

スポーツ学科の高校・大学を卒業後、大手フィットネスジムで3年間勤務。サービス接遇検定一級の資格を有しており、「おもてなし」を大切にした、質の高い接客に定評があります。